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378話

彼女の能力と姿勢は非常に優れているのに、いつも何故か不当に押し下げられてしまう。

今回は財務主任が退職し、その空席を埋める人材が必要になった。趙青玉はもちろん一歩前進したいと切望していたが、コネがないことに苦しんでいた。

王総の様子からすると、この件について話したいようで、自分に何か助けになるかもしれないと思い、趙青玉は残って話を聞くことにした。

趙青玉が興味を示したのを見て、王総は近くに座り、お茶を入れながら言った。「玉ちゃん、君の家庭事情はだいたい把握しているよ。財務主任の椅子に座れば、今より給料が一倍か二倍は増えるんだがね」

趙青玉は彼が何を言いたいのか分からなかったが、辛抱強く...