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356話

彼がそんなにも率直に言い切ったことで、逆に桂草は落ち着かない気持ちになった。

「この子ったら、この子ったら……」と呟きながら、桂草は認めたくなかったが、認めざるを得なかった。宋闯の言っていることは間違いではないのだ。

自分がどれほど美しいか、彼女自身が十分わかっていた。そうでなければ、宋闯が連れてくる人たちがいつも彼女を盗み見ることもなかっただろう。

李山は今年もう大学卒業を控えているし、立派な男性だ。それに幼い頃から自分という継母に不満を持っていたのだから、今になってこのような背徳的で恥ずかしい感情を抱くことも、ありえない話ではない。

「じゃあ、あなたの言いたいことは……」桂草は数回呟いた後...