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303話

「一体何が起きたっていうの?」

宋麗は考えたくなかったが、考えてしまうと頭が痛くなった。

昨夜の酒の勢いが、今になって一気に上ってきた。

「うっ!」

突然の吐き気で、宋麗はもはや他のことを考える余裕もなく、トイレを探して吐きに行った……

隠蔽

宋二狗の家から遠くまで逃げ出してから、李山はようやく立ち止まった。左右を振り返り、誰も見ていないことを確認して、やっと安堵のため息をついた。

宋麗の前では罪悪感を感じていたものの、外に出ると、どこか密かな快感も覚えていた。

どう考えても、自分は男だし、宋麗とあんなことをしたのは自分が得をしたようなもの。それに、宋麗の彼氏の家で彼女と寝たなんて。

この...