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29話

張冬花がここまで言い切ったからには、李山にはもう断る理由がなかった。この日は授業もなかったので、思い切って町に出て賃貸アパートを見つけた。

李山の両親は離れていて、一見華やかな職業に就いていたものの、実際は独り身だった。突然張冬花と一緒に暮らすことになり、ふと家庭らしい温もりを感じていた。

張冬花は経験豊かで、彼に対して心遣いが細やかだった。それが李山にとって密かな喜びとなっていた。もちろん、下半身の小さな相棒も楽をさせてもらえなかったが。

引っ越した初日の夜、張冬花と李山はもう待ちきれずに、あの行為に及んだ。

李山は本当に気持ちよかった。張冬花は普段からリアルなおもちゃを使っていたに...