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277話

李山が二日間も姿を消し、王慧敏は家で心配で仕方がなかった。李山の携帯に何度かけても一度も出なかった。

「叔母さん、ただいま」

李山が家に戻ったのはすでに昼時で、王慧敏と王茹はちょうど食事をしているところだった。

李山の声を聞いた途端、王慧敏と王茹は驚きと喜びで顔を上げたが、すぐに二人とも責めるような表情になった。王慧敏が言う。「この馬鹿息子、この二日間どこへ行ってたの?連絡ひとつよこさないなんて」

「へへ、いいことしてたんだよ。電話に出られない事情があってさ」李山は得意げに笑った。王慧敏がこの話を聞いたら、きっと喜びのあまり大騒ぎするだろうと確信していた。

「何のいいこと?」王慧敏は...