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27話

「足がすごくふらふらしてるの」

黒いキャミソールに、ちらりと見える胸元。李山はその姿を見て、思わず彼女を部屋に連れ込んでもう一度抱きたい衝動に駆られた。

張冬花は少し奔放なところがあるものの、しっかりと分別はわきまえていた。張淑玲や王春莹の前では、李山に対して親密な態度を控えていたのだ。

しかし朝食の時に起きた出来事で、李山は平静さを保てなくなった。

食卓には王春莹と張淑玲が座っていたが、食事をしている最中、張冬花の手が悪戯を始めた。テーブルの下から李山の太ももに手を伸ばし、そっと上の方へと撫で上げてきたのだ。

朝からこんな誘惑をされては、誰だって堪らない。しかも李山は他の人に気づかれないよう...