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19話

そう、ほんの偶然の軽い接触だったのに、張淑玲は自分の下半身が濡れてしまったことを感じた。足までわなわなと震え、李山を押しのけたい気持ちと、あの物をもっと中で味わってみたいという気持ちが交錯していた。

今の張淑玲の心は少し淫らになっていて、内心では男に抱かれたいと思っていたが、これまでの人生で触れたのは王春莹の父親だけだった。それも、さっきの孫二狗のよりほんの少し大きいだけのものだった。

李山のはその三分の二もないのだから、何も思わないはずがない。

だが李山の動きはまるで止まったかのように、ただ彼女を抱きしめているだけ。言いたくても言えず、その葛藤と焦りに張淑玲はもどかしさを感じていた。

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