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177話

「土下座しろ!」

龍兄は怒りに満ちた表情で、李山を睨みつけていた。

李山は突然誰かに押さえつけられ、両膝を地面に打ち付けた衝撃で思わず顔をしかめた。

「李山、お前と小雲の件については聞いている」

龍兄の口調は穏やかだったが、その中には息苦しさを感じさせる威厳が混じっていた。

「龍兄…何のことですか…」

李山は困惑した表情を浮かべながらも、心臓は激しく鼓動していた。

まずい、この様子じゃ、LOLの兄貴が怒っているに違いない…

李山は頭を下げたまま、龍兄の顔を見る勇気が出なかった。しかし、龍兄からはしばらく何の反応もなかった。

え?

李山が顔を上げると、龍兄の目に笑みが浮かんでいるのが見えた。だが...