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161話

二人の体は密着し、李山の逞しいものが雲姐の両脚の間に押し当てられていた。普段なら色胆包天の彼も、この瞬間は声を押し殺して怒鳴った。「小雲、何をしているんだ!」

龍さんが今部屋の外にいる。もし見つかったら、間違いなく自分を叩きのめすだろう!

だが雲姐は多くを語らず、そのまま李山の唇を奪った。

柔らかく甘い唇が一瞬で李山の口内に滑り込み、男の肉厚な唇と絡み合った。李山の下半身も、すぐに反応を示した。

しかし今この瞬間、李山の理性はかろうじて保たれていた。彼は無謀な行動など取れるはずもなく、ただ手で雲姐の体を優しく押し、彼女を自分から離そうとするだけだった。

こんな時にこんなことをするなんて、この女...