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1233話

「この点では李楚河のことを本当に尊敬してるよ。俺だったら、絶対にできないことだから。でもずっと聞く勇気がなかったけど、今思えば李楚河はきっと趙小雅に新たな売名の約束をしたんだろうな。それに大金を使うのも必須だったに違いない。女を口説くなら、金を惜しんじゃダメってことだ」

彼のオフィスを出た後、李楚河はすぐに上の階にある我が社の社長室へ向かった。おそらく呉社長や会長に頭を下げに行ったのだろう。先日の騒動はあれほど大きくなったんだから、叱責は避けられないはずだ。だが自分から謝りに行くのは、上層部から呼び出されるよりはマシだろう。後で社長秘書の小張から聞いた話では、本社で会長が李楚河を散々叱りつけ...