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114話

消毒液が手に触れた瞬間、李山は思わず息を飲んだ。痛みが走ったが、目の前に美女がいることもあり、声を上げることもできず、歯を食いしばって刺すような痛みに耐えながら、乔云曼の姿に目を向けた。彼女は小さな唇を尖らせ、真剣な表情で消毒を続けている。

乔云曼の眉目は特別美しく、今どきの一流女優と比べても、引けを取らないどころかむしろ勝るほどだった。

おそらく李山が痛みを堪えているのを察したのか、乔云曼は心遣いから李山の手に優しく息を吹きかけ、痛みを和らげようとした。

だが、その行為によって李山の股間はすぐに膨らみ始めた。空気には乔云曼が吐いた蘭のような香りが漂っていて、彼は思わず大きく深呼吸し、そ...