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1125話

「李山成、歯を食いしばって絶対に聞き入れなかった。王妮児は言った。「でもあんた、この畜生は信用できないわ。二人で一晩寝たら、あたしが何かされないとも限らない。李山成、それはだめ。じゃあ李山成、あんたを縛り上げて寝るか、どっちかにしなさい」

李山成はびっくりした。「一晩中縛られたら、俺が生きてられるかよ。やだね。じゃあこうしよう。芝居が終わって、お前の親父も寝たら、俺は窓から家に帰って寝る。朝早く、お前の親父が起きる前にまた戻ってくるってのはどうだ?」

王妮児は腰に手を当てて考えてから言った。「いいわ。あたしだってあんたみたいな畜生と寝たくもないわよ。獣臭いし、気持ち悪いったらありゃしない」...