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1093話

「あなたは忘れてるみたい。養生館に行くにはここを通るから、王龍はあなたと然姉さんと一緒に行きたかったんでしょ」張悦はそう言いながら、叔母さんの目が届かないうちに、こっそり王龍の腕をつついた。

彼女は決して道順の問題ではなく、明らかに王龍に会いたくてわざわざ来たのだ。

王龍は何故か胸の内がすっきりしなかった。さっき叔母さんとあんなことがあったばかりで、叔母さんがこれからも王龍との関係を続けるつもりなのかどうか分からない。そして王龍は昨日、張悦に彼女になってほしいと言ったばかり。突然、どう対応すればいいのか分からなくなった。

王龍は叔母さんが好きだ。彼女の成熟さが好きで、彼女の世話を焼いてく...