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1072話

しかし、すべての女性が小姨のように自分の欲望を抑えられるわけではない。

そんなある夜のこと、李山成が気持ちよく眠っていると、耳元で甘い声が聞こえ、目を覚まさせられた。

「王龍、王龍、起きて」

李山成が目を開けると、なんと小姨に部屋へ連れ戻された蘭姐だった。小姨が眠っている間にこっそり抜け出してきたようだ。

彼女はまだ一糸まとわぬ姿で、部屋には明かりがついていなかったが、おぼろげながらも見えた。李山成は心の中で少し動揺を覚えた。

「蘭姐さん、こんな夜中に、僕に何の用ですか?」李山成は困惑して尋ねた。

蘭姐は李山成に向かって神秘的な笑みを浮かべ、体を李山成の方へ寄せると、小声で言った。「この前、あ...