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1012話

李山成は慌てて花新蕾を支え、阿春に怒鳴った。「やり過ぎだ」

「おじさん、あたしはあなたを傷つけるつもりもないし、蕾姉さんを傷つけるつもりもないよ。そうじゃなきゃとっくに王社長に教えてるよ」阿春は急いで言った。

「そうよ、阿春が一番いい子だって知ってるわ」花新蕾は顔を赤らめながら言った。「じゃあ、いくら欲しいの?」

「お金が欲しいわけじゃないよ」と阿春は答えた。

「じゃあ一体何が欲しいのよ!」花新蕾はもう気が気ではなかった。

李山成は長いため息をついた。どこで問題が起きたのか理解できなかった。阿春の精神力と実力をもってしても、自分の房中術の影響から逃れるのは不可能なはずだ。

「蕾姉さ...