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756話

でも、彼女は自慰行為に踏み切る勇気がなかった。音を立てることが怖かったのだ。

一度でも声を出せば、自分も加わるよう誘われてしまうかもしれない。

二人の男に抱かれる場面を体験してみたいという好奇心はあったものの、実際にそれが現実になりそうになると、林薇薇は臆してしまった。

林薇薇の頭が混乱している一方で、鄧蓉の頭の中もまた混乱していた。

李兵と結婚してからというもの、彼と一緒に横になるだけで鄧蓉は行為を求めるようになっていた。しかしずっとそれが叶わなかったため、彼女の欲求は日に日に大きくなっていった。だから二人の男に両方の口をふさがれたとき、最初は恥ずかしさを感じていた。だが時間が経つにつれて、...