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650話

「映画が終わったら、夜食をご馳走するよ」

「何を食べるの?」

「君が何を食べたいか、何でも構わないよ」男は言った。「どうせ僕がおごるんだから、遠慮しなくていいよ」

「本当に何でも良いの?」

「私が食べたいものは、長くて太いものなの」林薇薇は艶めかしい口調で言った。「時には泥鰌みたいにぬるぬるして、時には鉄棒みたいに硬くなるの。そういうものを口に入れて味わいたいし、できればおいしいクリームを吐き出してくれるとなお嬉しいわ」

林薇薇のこの言葉を聞いて、男はたちまち興奮した。

「君が食べたいものなら俺が持ってるよ」男はにやにや笑いながら言った。「ここは不便だから、ホテルにでも行こうか」

「でも私はそ...