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573話

「大丈夫、今後いいことがあったら教えてあげるから」

「俺たち二人が同じ会社で働けたらいいなと思ってさ。そうすれば色々と便利だし」

夫のその言葉を聞いて、林薇薇は「色々と便利」というのは自分を監視することも含まれているんじゃないかと考えていた。

夫に監視されたくないという前提のもと、林薇薇が夫を自分の会社に入れるわけがなかった。

しかし夫を安心させて、今後自由に外出できるようにするため、林薇薇はこう言った。「私と夢妮はそんなに長く知り合いってわけじゃないし、もう少し親しくなったら、彼女に頼んでお父さんに話してもらうわ。あなたを私の会社に入れられるか見てみる」

「どの部署でもいいから、責任者にして...