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53話

濃厚な匂いが鼻孔を直撃し、林薇薇はその香りに心を乱された。普段は遊び好きな彼女だが、王強と一緒にいる時でさえ、彼の「モノ」を口にしたことはなかった。

しかし今、彼女は抑えきれずに王開山の「モノ」を口にしていた。こんなことを言えば自分でも狂ったと思うだろうが、彼女は確かにそうしてしまった。しかも何口も。

彼女は王開山の「モノ」を食べながら、唇を舐めて余韻を味わっていた。まるでその生臭い匂いのする「モノ」が何か美味しい食べ物であるかのように。

我を忘れていた林薇薇はすぐに自分の不適切な行動に気づき、頬が一瞬で真っ赤に染まった。彼女は心の中で自分を責め立てた。「ああ、私、なんてことをしてしまったの!...