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512話

「私をジョウさんなんて呼ばないで、なんだか変な感じがするから」

「じゃあ、ジョウ様とでも呼べばいいのかな？」

「それはまた堅苦しすぎるわ」

「そういえば、私に絵を習いたいんだよね？」

「そういう考えはあるわ」

「じゃあ、これからは私のことを呂先生と呼んで、私はあなたのことを薇薇と呼ばせてもらうよ」

「いいわ」少し間を置いて、林薇薇は尋ねた。「呂先生、絵を描くのって難しいかしら？」

「自分の絵の腕前はどう思う？」

「絵を習ったことはないわ」

「学校で美術の授業はなかった？」

「あったけど、デッサンは教えてもらってないわ。ほとんど自習だったし」

「じゃあ、時間があったら私のアトリエに来てみて。まず...