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503話

「この扉、鍵をかけることはできないんですか?」

「申し訳ありませんが、これは派出所の規定なんです」

「上が透明なガラスになっていますが、誰かが通りかかったら、私が見られてしまうんじゃ...」

「それも仕方ないんですが、その可能性は低いです。ここは廊下の一番奥の部屋ですから」

この言葉を言い終えると、林薇薇は中年男性に背を向けた。

中年男性の視線を感じながら、林薇薇はゆったりとした上着を脱いだ。

この時、林薇薇は上半身を露わにしていたが、中年男性に背を向けていたため、その豊満な実りを見ることはできなかった。中年男性が慌てて横へ数歩移動したとき、林薇薇はさっと上着で胸を隠した。この仕草に、中年男...