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474話

「じゃあ、急いで帰るね」

「うん、後でね」

電話を切った江雪は、もう気分が乗らなくなり「もういいわ、帰るから」と言った。

「もうやめるの?」

「ええ、また今度にするわ。あなたのプレートは16番?」

「覚えておくよ。次来たときまた指名するから、その時はコンドーム用意しておいてね」

「はい、大丈夫です」

マッサージベッドから降りた江雪は、男性技術者に五百元を渡してトイレへ向かった。

手の中のお金を見て、男性技術者は「合計三百八十元ですが」と言った。

「残りはチップよ」

「でも五分も経ってないですよ?」

「それは私の問題であって、あなたの問題じゃないわ。ありがとう、さっきは気持ち良かったわ」

男性技...