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459話

「もういいわ」と林薇薇は言った。「もう過ぎたことだし、話したくないの」

「お互い悪かったんだから、確かにこの話題を続ける必要はないね」

「代弁者に選ばれたこと、おめでとう」

「まだ決まったわけじゃないよ」

「社長の娘さんの助けがあれば、代弁者は絶対あなたでしょ」

「とりあえずこれで。休みたいから。午後は会社に行かないつもりだし」

「ゆっくり休んで。どうせ午後はあまりすることないしね」

ここまで話して、林薇薇は電話を切った。

顔を洗い、キャミソールのパジャマに着替えた彼女はベッドに仰向けに横たわった。

昼間の出来事を思い返し、林薇薇はまだ胸がドキドキしていた。

この時になってようやく、警察に通...