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415話

「誰に聞いたの?」

「さっき李傑に会った時、彼が教えてくれたの」

「じゃあ、見に行きたいの?」

「うん」少し間を置いて、林薇薇は続けた「でも私一人じゃ怖いし、彼と一緒に行きたくもないの」

「じゃあ、俺が付き合ってやろう!」

同僚に二言三言言い残すと、王開山は息子の嫁と一緒に裏山へと向かった。

しばらく歩いた後、王開山は尋ねた。「お前が通ってた大学には、カップルがよくデートする場所とかなかったのか?」

「もちろんあったわ。一番カップルが多かったのは後ろのグラウンドよ」

「もっと人目につかない場所のことを聞いてるんだ」

「それもあったわ」林薇薇は答えた「私の大学には裏山はなかったけど、とても大き...