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399話

「大丈夫です、家に帰って飲みますから」

緑茶をオフィスのデスクに置くと、王開山は外へと歩き出した。

王開山が去った後も、王爵の眉間の皺は解けなかった。

特に何かがあったわけではないのに、どこか落ち着かない気持ちがあった。

まるで、彼とあの人の計画が、この五十代の男に台無しにされるような予感がしていたのだ!

深く息を吸って吐き出すと、顔色の悪い王爵はオフィスに入っていった。

夕方六時半、王開山は息子の嫁を乗せて好日子KTVへと車を走らせていた。

KTVへの道中、王開山はあれこれと話題を見つけては義理の娘と会話を続けていた。

林薇薇のほうは、言われたことに一言二言返す程度だった。

KTVが近づく...