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369話

「それ、記者として来る大学生たちに迷惑じゃないですか?」

「彼らはむしろニュースネタを欲しがってるさ」

「それなら良かった、良かった」

そう言いながら、王開山はすでに淹れた緑茶を孫民山に手渡していた。

二人が談笑している一方で、ベッドに横たわる江雪は無比の憂鬱に沈んでいた。

夫が王開山を「陸兄さん」と呼ぶたびに、吐き気を覚えるのだ。

そして今、さらに吐き気を催すのは、夫が学生記者に王開山の功績を報道させようとしていることだった。王開山の功績は確かに偉大に聞こえる、給料なしで働くという前提だから。だが問題は、彼女が毎月王開山に給料を払っており、しかも王開山が不定期出勤なのは彼女をより良く抱くため...