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367話

「私の夫を部屋に連れて行って。もう寝るわ」

「もちろん、問題ないよ」

そう言って、煙草の吸い殻を揉み消した王開山は孫民山を支え起こした。

二人の手を借りて、孫民山はベッドに横たえられた。

「あなたは出ていって。私たち夫婦はもう寝るから」

「楽しい夜を」

冗談めかして言うと、王開山は部屋を出て行った。

ドアに鍵をかけると、江雪はようやくほっと一息ついた。

すでにいびきをかき始めている夫を見て、江雪の眉間にはしわが深く刻まれた。

彼女は王開山のことが大嫌いなのに、なぜさっき彼とあんなことをしているとき、あれほど感じてしまったのだろう?

先ほどの光景を思い出すと、江雪は愛液が流れ出しそうになるのを感...