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354話

林薇薇を見た店員は笑顔で尋ねた。「何かお探しのものはありますか?」

自分の方へ歩いてくる店員に、林薇薇は言った。「とりあえず見てみるだけです」

「お気に入りのものがあれば、声をかけてくださいね」

店員がレジに戻ってテレビを見始めると、林薇薇は色とりどりのアダルトグッズを眺め始めた。

こういった店に入るのは初めてだったので、林薇薇はまるで新世界に来たかのようだった。見たこともないようなアダルトグッズを目にすると、足を止めて観察した。そして数本のリアルなバイブを見たとき、彼女の顔は熱くなり始めた。長さも太さも、夫のものをはるかに超えていて、もちろん元彼のよりもずっと誇張されていた。

林薇薇...