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348話

「もし今日のお昼がカップラーメンだって知っていたら、何か食べ物を持ってきてあげたのに」

「急に元カノのことを思い出して、それでカップラーメンを食べたんだ」

「何か由来があるの?」

「彼女はカップラーメンが大好きだった。特に康師傅の酸菜牛肉麺が」

「彼女はもう新しい彼氏ができたの?」

「だったら彼女のことは諦めたほうがいいわ」と林薇薇は言った。「あなたは心理カウンセラーでしょう?そんな執着が意味のないこと、自分の生活にまで影響することくらい分かっているはずよ」

「他人の恋愛事情は難しいものだよ」

「あなたが早く暗い過去から抜け出して、次の恋を見つけられることを願ってるだけ」

「父...