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325話

「その写真は親戚や友達に見せるためのもので、あなたのような見知らぬ人に見せるためのものじゃないわ」

「僕は王爵と言います。お名前を伺ってもいいですか?」

「私の名前はあなたに教えないわ。それに今はあなたと話したくないの、もう寝るから」

「じゃあ、これからは仙女と呼ばせてもらうよ」

相手から送られてきたWeChatのメッセージを見て、林薇薇はもう文字を打つのをやめ、バイバイの絵文字を送るだけにした。

彼女はこの王爵と名乗る人物が誰なのか分からなかったが、明らかに真面目な人ではないと思ったから、これ以上話を続ける気にはなれなかった。もし真面目な人なら、どうして自分を「夢を紡ぐ師」などと名乗るだろ...