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268話

「私は欲求不満の女じゃないわよ」

そう言い放つと、林薇薇はビデオ通話を切った。

夫にハートマークを六つ送ったあと、何も身につけていない林薇薇はベッドに仰向けになった。

心臓の鼓動が早まる中、林薇薇はその敏感な場所に手を伸ばした。

あまりにも罪深いことだと思い、彼女はゆっくりと手を引っ込めた。

心の中の空虚感を抱えながら、布団を両脚で挟んだ林薇薇は目を閉じた。

布団を挟んでいるせいで、林薇薇の体は思わず動いてしまう。

小さな吐息を漏らしながら、彼女は夫と愛し合っている幻想に浸った。

そうして数分間こすり続けたが、ますます空虚感が増していくのを感じた林薇薇は動きを止めた。

欲望の種が彼女の心の中で...