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252話

「もう何年も連れ添ってるんだし、お風呂くらいどうってことないだろ。ふふ、お前の体なんて全部見たことあるんだからさ」

彼はにやりと笑いながら、強引に浴室に入り込んできた。

夫が無理やり入ってくるのを見て、林薇薇は心臓が喉元まで飛び上がる思いで、急いで首を振った。

「だめ、恥ずかしいわ!もうすぐ終わるから、一分で出るから。それから一緒に下に行って新鮮な野菜買いに行きましょ。あとでお父さんのために料理作るんだから」

「へへ、何が恥ずかしいんだよ。珍しく今日はその気になってるんだし、バスルームでやろうぜ」

「絶対にダメ!お父さんがもうすぐ来るのよ。それに今思い出したけど、家に料理酒がないわ。あなた急い...