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210話

むしろ逆だ。彼女の欲望は他の女性よりもずっと強く、男性への渇望も普通の女性より大きい。

ただ、以前は田舎の実家で、その欲望を発散させることができず、ダムに水が溜まるように蓄積されていた。今日、媚薬の触媒によって欲望のダムは崩壊し、彼女も自分を抑えることをやめたのだ。

だからこそ、趙雯とあんな恥ずかしい約束を交わしたのだが、後悔はしていない。それが彼女の心の本当の思いだからだ。

三人が山を下りると、林薇薇が心配そうな顔で外から戻ってきたところだった。

三人を見た林薇薇はようやく安堵の息をつき、小走りで近づくと、趙雯に不満げに言った。「人が見つかったって教えてくれないなんて、私、ずいぶん心配した...