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162話

「大丈夫よ、私は黙ってるだけじゃなくて、あなたのことちゃんとかばってあげるわ!」陳燕は色っぽい口調で言った。「でも、その代わり後でちゃんとお礼してくれなきゃダメよ」

お礼という言葉を口にする時、陳燕はさりげなく手を王開山の下半身に滑らせ、王開山の心をくすぐった。

「ここは学校だから、そうね…とりあえず3階の使われていない教室で待っていたら?そこはふだん人があまり来ないから、放課後近くになったら出ればいいわ」と陳燕が言った。

王開山は頷いた。陳燕の助けがあれば物事がずっとうまくいく。

陳燕の案内で、王開山は彼女と一緒に校舎に入った。陳燕が言っていた空き教室に近づいた時、ふと前方から歩いて...