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15話

耳元に漂う香りと、陳燕の髪が首筋をくすぐる感触に、王開山は瞬く間に興奮を覚え、下半身のアレにも微かに反応が現れ始めていた。

彼女から発せられる妖艶な雰囲気を改めて見つめ、彼女の言葉の真意はともかく、損はしないだろうと判断した。とりあえず行って、彼女が何をしたいのか見てみよう!

気取られないように軽く頷いた後、王開山は陳燕に貪るような視線を一度だけ向け、教員棟へと足を踏み入れた。

二階の一番奥の部屋に着くと、人気のないのを確認して、何気なく中へ入った。

十数秒ほど経った頃、再び扉が開き、香りを纏った人影が入ってきた。

その艶めかしい格好をした女性は、もちろん陳燕だった。

先ほどはじっくり見る余裕...