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89話

「その学生は身長が185センチくらいあって、かなり屈強な体格をしていた。全身が筋肉質で、僕の前に立ちはだかると、『てめぇはバスケができねぇのか?これでもハーフコートだぞ。フルコートだったら、お前、相手にボール献上してるだけじゃねぇか?』と言ってきた。

僕はつま先立ちして言い返した。『でかいだけのやつ、俺がバスケできるかどうか、お前に関係あるのか?気に入らないなら、殴ってみろよ?』

その大男はただでさえ頭に血が上っていたところに、僕にそそのかされて、すぐに拳を振り上げてきた。だが彼が手を出す前に、昊霖と張芸が駆けつけてきた。昊霖はその大男が何者かなど気にもせず、いきなり蹴りを入れてよろめかせ...