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86話

「張暁晴のほうはどうも困っているようで、『あの時、送ったじゃない。また欲しいの?』って言うんだ」

「あの時送ってもらったのがどこに行ったか分からなくなっちゃったんだよ。もう一回送ってくれない?今度ステーキでおごるからさ」と俺は言った。

張暁晴は少し迷った後、本当に短い音声メッセージを送ってきた。でも今回は前回のベッドの音とは全然違って、すごく色っぽい声で、大体の内容は俺にあんなことされたい、俺がすごく上手だとか言っているものだった。

張暁晴の声はもともと綺麗なのに、彼女がそんなことを言うものだから、たちまち反応してしまった。自分が早漏じゃないことを証明するため、トイレに駆け込んで、張暁晴の...