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52話

「この案は確かに悪くないとは思うけど、ちょっと卑怯すぎないか?それに俺たちの今後の評判にも良くないだろう?」

「そうそう……」昊霖も同調して言った。「前に学校で名を上げようって話してたじゃないか。名を上げるなら、評判を落とすわけにはいかないだろ。兄貴を裏切るってだけで、俺たちの評判は地に落ちる。そうなったら誰が俺たちについてくるんだよ」

張芸が言った。「それは考えてるよ。王林に対抗するなら、当然バックが必要だ。将来本当に飛子を裏切るとしても、それなりの理由を見つけないと、評判に傷がつくのは間違いない」

決心がついた後、俺たちは飛子に近づくチャンスを探し始めた。飛子は音楽学部で有名なワルで...