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438話

「でも、一緒に行くのはちょっとまずくないかな?車には他の人も乗るの?」

「他の人はいないよ。私と君と運転手だけ。あ、違った。もう一人同級生がいるんだ」

「じゃあ、私も一人連れて行ってもいい?」

「もちろんいいよ。誰を連れてきてもいいさ。その時は一緒に出発しよう。君を食べちゃわないように!」

前回の階段教室での感覚と同じだ。彼女と話していると、なんだか充実感と満足感が得られる。この感覚は、確かに求めても得られるものではない。これは彼女の性格に関係しているんだろう。一般的に、こういう性格は男性に多いものだけど、男性の場合はときに鬱陶しく感じることもある。でも彼女の場合は全くそうではなく、まったく違...