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390話

「毛三のところの人数を大体見てきたけど、実際のところ百人程度だ。確かに俺たちより少ないし、ほとんどが学校の連中だ」

そう思うと少し気が楽になった。前に一緒にいたグループの中で、精鋭は全て俺たちの側にいる。後から来た連中は、毛三が育てたとしても、大したことはできないだろう。

毛三の側には二人の男がいた。一人は宽宽で、手に鉄パイプを持って、それらしく構えている。もう一人はデブで、長い髪を垂らしていて、その体型とは不釣り合いな印象だ。しかし、その様子を見ると、何かしらの腕を持っているようだった。

向こう側の連中は俺が来るのを見て、こちらに向かって歩いてきた。俺たちも彼らの方へ進み、お互い五、六...