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356話

「どういう意思?慈恵姉さんはあなたに好意を持っているから、あなたを訪ねてきたのよ。もちろん絶対ではないわ。もしあなたが同意せず、白おやじに心酔しているなら話は別だけど?」

李爽はちらりと視線を泳がせ、昊霖と私を見て、少し迷いがちに言った。「俺が同意したとしても、そう簡単にはいかないんだ。高強はこれまでの年月で自分の勢力を蓄えてきている」

「小さな器では君子にあらず、毒を持たぬ者は丈夫にあらず。あなたが慈恵姉さんと手を組んで、高強の勢力を潰せばいいだけでしょう。あなたと慈恵姉さんが勢力を固めれば、あなたたちがボスになれるんだから」

李爽は手をひらひらとさせ、少し緊張した様子で、十数秒後に私...