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310話

「はぁ、昊霖にひと言言ってやりたいわ。こんなに時間かけてようやく気づくなんて、まるでバカみたいじゃないか」

「じゃあどうするんだよ、小宇。必要なら、龍江を片付けるべきじゃないか」昊霖は続けた。「そうしないと、こんな偽善者という時限爆弾がいたら、事態はかなりまずいことになるぞ」

「何を片付けるんだよ。今はまだ歩行街で足場も固まってないし、彼に聞かなきゃならないことだってたくさんある。それに、俺の推測でしかないし、彼が一体何を目的にしているのか、本当のところはわからないんだ」

「じゃあ仕方ないな、成り行きを見るしかないか」

俺は頷いた。「それでいこう。ただ一つ確かなことは、何も無茶はするな...