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290話

「それに、九兄がそう言った後も、龍江は何も答えなかった。これでますます読めなくなったな。まさか今回は二人が手を組んで俺たちを潰そうとしてるのか?いや、そんなはずはない。客観的に見れば、どちらの勢力も俺たちより上だ。俺たちを始末するなら、こんな面倒なことをする必要はないはずだ」

「龍江、説明してくれないのか?一体何が起きてるんだ?」

龍江は大きく伸びをして、九兄を見つめた。「俺に何を説明しろというんだ?お前の子分がお前の兄弟の頭に酒瓶をぶつけたんだろう。何を俺に説明させる?お前たちの問題は自分たちで解決しろよ」

九兄は龍江の答えに少し不満げだったが、特に何も言わず、視線を俺に向けた。「坊や...