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216話

「そうだ!」と私は宋哲を呼び止めた。「ちょっと待って!」

宋哲が振り向いて、「どうした?毛震への対策を思いついたのか?」と尋ねてきた。

私は頷いて言った。「毛震に対抗する手伝いができる。ただし、この件については俺の言うことを聞いてもらわないとな」

宋哲はまず少し躊躇したが、すぐに歯を食いしばり、決心したような様子で言った。「わかった……楊晨宇、お前が毛震を倒してくれるなら、後で奴の地位を引き継ぎたいと言ってもいいぞ」

私と宋哲は意味ありげに微笑み合い、それから二人で戻ることにした。道中、昊霖が「宋哲とさっき何を話してたんだ?」と尋ねてきた。

昊霖には隠さず、すべての事情を話した。する...