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171話

「しかし、私は笑い仏の能力を過小評価していたようだ。彼は結局、宛城四天王の一人なのだから、見てきた場面は私の想像よりもずっと多い。志成のような小物とは比べものにならない。

それに笑い仏は太めに見えるが、身のこなしは意外と俊敏で、私の蹴りは彼の腹には当たらず、横っ腹をかすめただけだった。

「てめぇ、楊晨宇、お前は死にたいのか?よくも俺たちの仏様に手を出したな?」長毛は本来、脇に下がって様子を見ていたのだが、私が笑い仏まで蹴ろうとしたのを見た瞬間、躊躇なく飛びかかってきて、私の腹に思い切り一発パンチをくらわせた。

長毛はやはり笑い仏のような大物の側近だけあって、手加減なしの容赦ない攻撃だった。...