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67話

「キスしてもいい?」

え?これは境界線を越えていますよ!

令儀が注意する間もなく、彼に唇を奪われた。軽く触れるだけのキスではなく、彼女の腰をしっかりと抱き寄せ、舌を絡ませる濃厚なキスだった。

彼は三分近くも彼女にキスし続け、息が上がり、頬を朱に染め、唇が腫れるほどになってようやく彼女を解放して出かけていった。

どんどん制御不能になっているような気がする!昨夜から少し歯止めが効かなくなっていた。しかもそれは自分から誘ったことだった。それで彼に間違ったシグナルを送ってしまったのだろうか?

彼女は唇に触れてみる。舌がまだ少し痺れていた。深く考えないようにして、身支度を整えて出かけることにした。

市立...