青花冷

162話

「ちょうどいいところに来たな」周正はまた彼の手を掴んでひねった。晏凯風が悲鳴を上げると同時に、彼の手も縛られていた。

一分とかからずに、周正はなんと一本のベルトでこの三人を縛り上げていた。

「周正、警察の前でよくもこんな風に俺たちを縛れるな！」高文耀が叫んだ。

「周さん、これはどういうつもりですか？」杜警部はやや不機嫌になった。協力証があるとはいえ、警察をあまりにも軽視しすぎではないか？

周正は薄く笑い、ティッシュを取り出して高文耀のズボンのポケットに手を入れると、白い錠剤の入った袋をティッシュ越しに取り出した。

一同：「……」

この瞬間、全員が唖然とした。

「すみません、杜警部。さっき高文耀...