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880話

「こ……これは!」孫小鳳の美しい瞳が瞬時に見開かれ、その中には異様な輝きが宿っていた。体に纏っていた布団が少し滑り落ちていることにも全く気付いていない様子だった。

高凡は目を見開き、呼吸が少し荒くなってきた。孫小鳳の艶やかな肢体が再び自分の目の前に晒され、今は距離が近いだけにより鮮明に見えていた。

今、孫小鳳は高凡に背を向けており、彼女の滑らかな背中が完全に高凡の視界に入っていた。

高凡はその滑らかな背中を見つめながら、思わず顔に賞賛の色を浮かべた。まるで一枚の美しい玉璧のようだった。

孫小鳳は古風な小箱に集中していた。その表面の模様をはっきりと見たとき、彼女の頬に消せない赤みが浮かび...