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830話

「リリ、君は本当に誤解してるよ。まさか君がそんな風に考えるなんて思わなかったんだ。これは普通の謎かけに過ぎないよ。答えは歯ブラシだよ」

私は画面に映る趙麗麗が送ってきたメッセージを見て、彼女が自分の罠にはまったことを知り、笑いをこらえながら本当の答えを打ち込んで彼女に送信した。

「歯ブラシ、そう、まさに歯ブラシじゃないか。歯ブラシって長いでしょ?それに一方は毛、もう一方は光ってるし。歯を磨く時はシュシュッて音がするし、歯ブラシを引き抜いた後は、うがい液が出てくるでしょ」

画面の文字を見つめる麗麗の体が一瞬固まった。先入観から私がまた彼女を挑発していると思い込んでいたが、実は自分の方が考え...