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663話

「晴の手首に巻かれたタオルを外しながら、私は微笑んだ。「潮を吹くのは誰にでもできることじゃないよ。とても珍しいんだ。晴が生まれながらの白虎であるのと同じくらいにね」

「まあ、それじゃあ晴姉さんはまさに宝物ね。白虎で潮まで吹けるなんて」

蔺瑶は舌を鳴らして感嘆した。

「残念ながら、迷信に囚われている人たちには彼女の良さがわからないんだよね」

私は秦晴の背中を愛おしそうに撫でながら言った。言うまでもなく、その「人たち」とは彼女の元夫の家族のことだ。

秦晴は恥ずかしそうに私の胸に顔を埋め、腰を強くつねってきた。きっと瑶瑶の前で恥をかかされたことを責めているのだろう。

この時、私はすでに欲情を...